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ED・勃起不全・インポテンツの違いとは?意外に知らない男性特有の症状

他人には聞きづらいED(勃起不全)にまつわる話

他人には聞きづらいED(勃起不全)にまつわる話

EDは『勃起不全』とも呼ばれる性機能障害です。
1998年に行われた調査では、約1,130万人の日本人男性がEDを発症しているという結果が出ています。日本人男性のおよそ4人に1人がEDを患っているという計算になります。

しかし「EDについて詳しく知らない」「ED症状の自覚はあるけれども、人に相談するのが恥ずかしい」という方がたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

EDは年齢に関係なく、心身の問題が原因で発症するものであるとされています。
自然に治癒する症状ではないので、発覚した時点で早めに対処する必要があります。

この章では、多くの男性を悩ませているEDについて詳しくご紹介します。
EDへの理解を深め、適切な治療を行っていきましょう。

目次

  1. 1.ED、勃起不全、インポテンツの違いは?今さら聞けない名称の意味
  2. 2.EDをはじめとする性機能障害の4つの要素とその症状
  3. 3.改めて確認しておきたい男性の「正常な性機能」
  4. 4.EDを治すために自分自身でできること

ED、勃起不全、インポテンツの違いは?今さら聞けない名称の意味

陰茎が十分に勃起せず、性行為が満足にできない状態を『ED』と呼びます。

しかし、ほかにも『勃起不全』や『インポテンツ(インポテンス)』などと、同じような意味で使われる言葉があります。

「どういう違いがあるの?」という疑問を持つ方もいるでしょう
この項では『ED』『勃起不全』『インポテンツ』のそれぞれの意味やその違いについて解説します。

EDとは

『ED』は「勃起機能の低下」を意味する英語『Erectile Dysfunction(エレクタイル ディスファンクション)』の略で、『勃起不全』あるいは『勃起障害』と訳されます。

専門的には、「性交時に十分な勃起が得られないため、あるいは十分な勃起が維持できないため、満足な性交が行えない状態」という定義があります。
「性的刺激を受けても勃起しなくなる病気」と思い込んでいる男性もなかにはいらっしゃるでしょう。

たしかに「勃起しない」ことも症状のひとつですが、そのほかにもEDに該当する症状があります。
たとえば「勃起するまでに時間がかかる」「勃起時の硬さが不十分」「性行為をしている間、勃起を維持できない」といった状態もEDに含まれます。

このことを知らず、自覚が遅れてしまうというケースは少なくありません。
勃起機能の低下によって満足に性行為ができない場合は、いずれもEDに該当するので注意が必要です。
正しく理解していれば、早期発見および早期治療につなげることができるでしょう。

ただし、その時の体調や精神状態によって、たまたま勃起しないというケースもあります。
そのため、性的刺激を受けても正常に勃起できなかったからといって、すぐにEDと決めつけないようにしましょう。

症状の程度はもちろん、勃起機能の低下によって性行為を満足にできない状態がどれだけ続いているのか、その期間も重要な判断基準になります。

一般的に、勃起機能の低下によって2~3週間継続して性行為が満足にできていない場合は、EDの可能性が高いといわれています。

勃起不全とは

『Erectile Dysfunction』は『ED』と略され、日本語では『勃起不全』と訳されます。

勃起するまでに時間がかかる、挿入中に萎えてしまって勃起を維持できなくなる『中折れ』とも呼ばれる状態が原因で、性行為が満足にできなくなる状態をいいます。

つまり『ED』と『勃起不全』は同じ意味を持ちます。症状の度合いなどで呼び方が変わるわけではありません。

インポテンツ(インポテンス)とは

インポテンツもEDのひとつに含まれることがありますが、もともとは『性的不能』という意味合いで使われるようになった言葉です。男性機能が完全に損なわれ、性的刺激を受けても勃起のきざしが一向に見られない、そのような状態をあらわします。

「勃起という男性機能が完全になくなる」ことを指すものであり、「改善できない不治の病」という解釈もできます。

EDという言葉が定着する前までは、「勃起できない」「勃起しづらい」「中折れする」というすべての症状をひとまとめにして『インポテンツ』または略して『インポ』と呼んでいました。

しかし、インポテンツは男性機能の完全な喪失を意味し、差別用語にあたるとして海外での使用頻度が減少。これにともなって、日本でもインポテンツという言葉は徐々に使われなくなりました。

1995年には、性機能障害の研究や治療方法の進歩・普及を目的とする学会『日本インポテンス学会』が『日本性機能学会』に改名するといった動きも見られました。

EDはあくまでも「勃起機能の低下」であり、生活習慣の改善、ED治療薬の使用によって勃起できる状態に戻すことができます。そうしたことから、EDとインポテンツは似て非なるものだといえます。

EDをはじめとする性機能障害の4つの要素とその症状

EDをはじめとする性機能障害は、初期症状なく唐突に起こるケースが少なくありません。
「昨日までは問題なく性行為を楽しめていたのに・・・」と驚くこともあるでしょう。

EDを引き起こしている要素とはいったい何なのでしょうか。
ED以外に男性を悩ませている性機能障害はあるのでしょうか。

この項では『性欲』『勃起』『射精』『オーガズム(オルガズム)』という4つの観点から、男性の性機能障害について見ていきたいと思います。

性欲

性的欲求(性欲)の減退が、EDを引き起こす要素になるケースがあります。
性欲は食欲や睡眠欲と同じく、人間の三大欲求のひとつです。

どんな人にも永久的に備わっている欲求であると考えている方が多いと思いますが、食欲や睡眠欲と違い、性欲は満たしていないからといって身体に大きな異変を感じるものではありません。

実際に加齢やそれにともなう心身の機能低下によって性欲は減退していきますが、そのことに気づかない方は多いと思います。こうして「性的な快感を得たい」「性的な関係を持ちたい」といった感情が欠落することによって、自然に勃起機能が低下してしまいます。

性的欲求の減退によってEDを発症すると、性的刺激を受けても勃起しなくなったり、勃起状態を維持できずに性行為を続けられなかったりと、さまざまな症状を引き起こす可能性があります。性行為をしている最中にほかのことを考えて萎えてしまった、という経験をお持ちの方は注意しましょう。

また「性的欲求が減退すること」そのものが性機能障害のひとつにあげられることもあります。
愛情の有無とは関係なく性欲の減退によって性的な思考を抱くことが極端に少なくなり、パートナーとの性行為の回数が減少。これによってパートナーとの関係がマンネリ化して、崩れてしまう可能性があります。

勃起

EDは、ケガや病気によって勃起のメカニズムが崩れることで起こることがあります。

陰茎が勃起するためには、血管、神経、体内物質のそれぞれが正常に機能している必要があります。
陰茎内部には海綿体(かいめんたい)と呼ばれる、スポンジ状の器官があります。十分な血液が流れ込んで、この海綿体が大きく膨張することによって、陰茎が増大し硬化します。

具体的には、男性が性的刺激を受けると脳内にある中枢神経が興奮状態になり、その情報が脊髄(せきずい)神経を通して陰茎へと伝わります。すると、体内で一酸化窒素が生成され、勃起に関係している『陰茎深動脈(いんけいしんどうみゃく)』や『螺行動脈(らこうどうみゃく)』が弛緩(しかん)、拡張して血流が促進されます。

これによって陰茎に流れ込む血液の量が増加し、海綿体が膨張するのが勃起のメカニズムです。
体内では血管拡張作用を持つ『環状グアノシンーリン酸(cGMP)』という物質が生成されており、これも血管拡張をサポートする重要な役割を担っています。

これらの血管、神経、体内物質のいずれかに異常が起こることで、性的刺激を受けても海綿体に十分な血液が流れず、EDを引き起こすことがあります。

たとえば、動脈硬化や糖尿病といった生活習慣病を患っている方、中枢神経に作用する医薬品の服用経験がある方は、血管や神経が傷ついてしまい、血液がうまく流れない可能性があります。

また、PDE5と呼ばれる酵素によってcGMPの働きが阻害されることでEDになるこケースも数多く見られます。

本来であれば、PDE5は性的興奮がおさまると同時にcGMPの働きを阻害して、勃起を鎮める役割を担っています。しかし、PDE5がなんらかの理由で普段から過剰に作用してしまうことによって、性的刺激を受けてもcGMPの働きが阻害されてしまい、正常な勃起できなくなってしまうのです。

射精

ED同様、多くの男性を悩ませているのが『射精障害』と呼ばれる性機能障害です。
射精障害は、EDとはまったく別の性機能障害で、症状によって4種類に分類できます。

本人の意思に反して射精するまでの時間が極端に短くなる『早漏(そうろう)』、早漏とは逆に射精までの時間が極端に遅くなる『遅漏(ちろう)』、精液が尿道を逆流する『逆行性射精』、射精をコントロールできなくなる、もしくは射精できなくなる『無射精症(むしゃせいしょう)』の4つです。

このうち、逆行性射精と無射精症は、男性不妊の原因になる可能性があります。
「勃起はするけど射精ができない」「自慰行為では射精できるけど性行為では射精できない」といったお悩みを持つ方は、射精障害を引き起こしている可能性があります。

特に、挿入時に射精ができなくなる『膣内射精障害(ちつないしゃせいしょうがい)』は、射精障害の中でも患者数が多く、患いやすい症状であるとされています。

主な原因として、自慰行為で強すぎる刺激を与えることが挙げられているので、普段から注意する必要があります。

オーガズム(オルガズム)

女性の性機能障害のひとつに不感症があります。性的刺激を受けても興奮しない状態のことですが、実は男性にも『射精無快感症(しゃせいむかいかんしょう)』というこれに似た症状を持つ性機能障害があります。

一般的に男性は射精時に強いオーガズムを得るといわれています。
しかし、射精無快感症になると射精をしてもオーガズムを得ることがなく、「精液を放出した」という感覚しか得られなくなります。

また、オーラルセックスや挿入時のピストン運動などによって、陰茎に性的刺激を受けても、快感を得ることがなくなります。

日常生活で蓄積した心身の疲れや、性行為に対するプレッシャーが原因と考えられています。精力が低下している状態が続くと射精無快感症になる可能性が高まるので、注意が必要です。

改めて確認しておきたい男性の「正常な性機能」

男性の性機能が正常に作用するためには、血管や神経、体内物質といった身体的要素と心のバランスが大切です。
しかし、身体的、もしくは精神的な問題によってそのバランスが崩れると、EDや射精障害といったさまざまな性機能障害を引き起こす可能性があります。

性機能障害の症状が自然に治癒することはほとんどありません。性機能に異常を感じた時点で早期治療を行うことが重要です。

この項では男性本来の「正常な性機能」をご紹介します。改めて正常な性機能がどういったものかを確認し、自分自身の状態と照らし合わせてみてください。

性衝動と性的欲求

性機能の中で最も重要なのが性衝動と性的欲求、いわゆる『性欲』です。

性欲とは、「性的な思考が働くことで起こる、自身の性的欲求を満たすことを目的とした強い衝動、欲求」のこと。恋人のセクシーな姿を目にしたり、性行為を連想させる言葉を耳にしたりして起こる、いわゆる「むらむらする」という気持ちの動きのことを指します。

「性的興奮を感じる」「勃起する」といった各段階へ進むためのスタート地点となる機能です。

男性の場合、一般的に性欲が最も強い時期は15歳前後の思春期といわれており、それ以降、加齢とともに徐々に減退する傾向にあります。

性的興奮と快感

性的興奮は、勃起するために必要不可欠な要素です。
外部から性的刺激を受けると脳が興奮状態になり、その性的興奮の情報が脊髄を通して陰茎へと伝わります。

海綿体(かいめんたい)に血液を流し込む血管がこの伝達情報に反応して弛緩(しかん)、拡張することで流れ込む血液が増量。結果的に海綿体が膨張し、陰茎全体が増大・硬化します。
これが勃起という現象です。

同時に、全身の筋肉の緊張状態が増大します。
さらに、性的興奮と筋肉の緊張状態が一定まで強くなることでオーガズムに達して射精し、強い快感を得ることができます。

射精

射精とは、尿道から精液が放出されることをいいます。
性的興奮によって精管や前立腺、精巣上体管といった陰茎の筋肉が収縮、つまり緊張状態になることで、精液が尿道に押し出されます。

さらに、尿道の筋肉も収縮することで、精液が膀胱内に逆流することを防ぎ、体外に放出します。

射精した後、あるいはオーガズムに達した後は『消退期』に入り、脳や体が興奮していない状態に戻ります。弛緩していた血管が収縮して、陰茎に流れ込む血液量が減少します。これによって膨張していた海綿体が萎縮して、自然に勃起状態が鎮まります。

その後、陰茎が萎縮してから20分ほど勃起できない状態になります。
20分というのは、若い男性の目安時間であり、この時間は加齢とともに長くなる傾向にあります。

EDを治すために自分自身でできること

心身の問題によって勃起機能が正常に働かなくなるEDは、男性にとって深刻な症状です。
何の前触れもなく唐突に発症するケースがほとんどですが、必ず原因はあります。

糖尿病や動脈硬化といった生活習慣病による血行不良、生活環境や人間関係によって生じたストレスが原因となっているケースが多いといわれています。

これらの原因を取り除くことで、EDの症状は改善可能です。
「運動不足を解消する」「栄養バランスを考えた食事を取る」「ストレス解消法を見つける」などの対処法、また、ED治療薬やサプリメントを使用するのも効果的です。

充実した日常生活を送るためにも、自分自身に合った治療方法でEDを改善していきましょう。

参考文献

MSDマニュアル
日本新薬株式会社 EDケアサポート

ED治療薬

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